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技術士試験はじめの一歩 はっとり

皆さんこんばんは。明けましておめでとうございます。

技術士金属部門の服部です。めっきが専門で技術士事務所をやっております。

今日は「技術士試験はじめの一歩というテーマ」でお話させてもらいます。

 

最初の一歩といってもどこまで遡ってはなすべきか悩みましたが、

今日は二次筆記試験対策 はじめの一歩について話そうかと思います。

今年は一次試験で二次試験はまだ受けないという方にも来年度以降の参考にはなるかと思います。

 

7月の筆記試験に向けてみなさん既に勉強を始めていますでしょうか?

業務経歴はどうしたらいいか、受験科目は何にするべきか、誰かに指導を受けたらいいのか、勉強のやり方はどうしたらいいのか、、など様々な悩みがあるかと思います。

 

私が受験したのは平成28年で既に8年も昔になりますが、

当時の私の悩みは、2つありました。

1つ目はなかなか本腰を入れて勉強が始められない

2つ目はキーワード学習って何?

という点でした。この2点について私がどうしたのかを参考までに話していこうかと思います。

 

まず1点目、なかなか本腰を入れて勉強が出来なかったという点についてです。

 

私が二次試験に向けた勉強を始めたのは、一応、受験の前の年の10月からでした。

私の場合はJESという技術士セミナーを受講しましたが、これは2月からスタートでしたので、まだ誰も相談出来る環境ではありませんでした。

 

でもなにか始めないとなーとあせりだけはあったので、わからないなりにキーワード学習を始めてみたわけですが、当時は会社の業務は滅茶苦茶忙しかったのと、子供も小さかったこともあり、何かと言い訳をつけてやったりやらなかったりの日々が続きました。

 

そのまま2ヵ月ほど過ぎて正月休みに突入し、ダラダラと二日ほど過ぎたある日、

「これはまずい!!環境を変えねば、、」と猛烈なあせりを感じました。

 

で、何をやったかというと、

・家の中で物置になっていた畳3畳ほどの小部屋の中身を全部外に出して掃除した。

・勉強机と本棚、目に優しい照明、小さい電気ストーブを設置した。

・キーワードを書くための原稿用紙(これは筆記試験本番と同じもの)を300枚用意した

・好きなエレキギターをバラバラに分解し封印した。

とまずは勉強しか出来ない環境を作りました。この部屋は今では技術士事務所となっており、今日もその部屋から配信しています。

 

次に奥様、会社の上司や部下に了解をもらいました。

仕事はやることをやって早めに帰る、家に帰ってから子供をお風呂に入れたりやることをやって、夜9時以降は一人にしてくれと頼み、作った勉強部屋に籠るようになりました。

 

そして元旦から本格的に勉強を始めました。毎日最低2Hは勉強する、キーワード学習を2枚書くと決めて、5月くらいに熱でぶっ倒れるまで土日も休まず本当にやりました。残業が長引いても、飲み会があっても最低2Hはやりました。色々調べながらキーワードをまとめるとなんだかんだ111.5Hくらいはかかりました。

意志の弱い私の場合は、やる気では動けないので、もう環境をはっきりと変えることが重要でした。とにかく毎日勉強机に座るという習慣つけが大事かと思います。

 

で、キーワード学習を始めたわけですがここからは2つ目の悩みで

キーワード学習ってそもそも何?、このやり方あってる?という不安がありました。

今から話す内容は、私キーワード学習を続けてきた中で工夫したことや、考えたことです。

 

まず、選択科目Ⅱ(1枚問題、2枚問題)と選択科目Ⅲ(3枚問題)でキーワードの選び方、まとめ方をはっきりと分けました。

 

選択科目Ⅱはストレートに技術について問われます。

 

私は何冊かの表面処理の専門書の目次からキーワードを選びました。

その技術の工法の概要や原理、特徴、問題点についてまとめました。

 

キーワードを選ぶ際に注意した点として、二次試験の科目表(みなさんちゃんと読んだことありますか?)というものが技術士会のHPに掲載されています。この科目表を見て出題範囲を良く確認して、全部の項目についてキーワード選ぶということです。

 

私が受験した金属部門-表面技術の場合、科目表にはめっき、溶射、CVDPVD、防錆、洗浄、非金属被覆、金属防食、その他金属の表面技術に関する事項、とあります。

「めっきが専門だからめっきで勝負するぜー、他の工法は知らんー」ではなく、全部の項目についてキーワードをあげました。

実務としてやったことが無いことも、専門書や業界雑誌、Youtubeで勉強する、もし機会があればその工程を見に行く、技術セミナーに参加すて学んでいくスタンスが将来技術士になろうという人には必要かと思います。

 

あと少しきつい言い方かもしれませんが、私の回りでなかなか合格出来ない方の殆どが実務経験のある専門分野だけで試験に挑もうとしている方です。

もしみなさんが技術士を取得して、将来的に技術コンサルティングをやるとなった場合、会社での実務経験だけだと知識が狭すぎる気がしませんか?技術士試験の要求レベルは知識としては全体をそれなりに知っていて、さらにそれぞれの専門性を求めているように感じます。

どんな問題が来てもそれなりに回答が出来る引き出しを多く用意しておけば、合格できる可能性は格段に上がりますし、将来的にも役に立ちます。

 

選択科目Ⅱのキーワードは12枚ずつまとめていきました。

200個もやる人はなかなかいませんが、12枚とすると3か月以上はかかることになります。

 

次に選択科目Ⅲについてです。

選択科目Ⅱのキーワードとははっきりと区別して過去問や、ダイジェスト版白書、各業界の専門紙、時事ニュースなどから集めました。少子化、DX、カーボンニュートラル、などなどのぼんやりとしてキーワードです。これは技術士指導をしているセミナー会社から情報を得るのも有効です。

 

これらは出題の流れと同じかんじでまとめておくと良いかと思います。

課題を3つ挙げ、その1つに対して複数の解決策、新たに生じうるリスクについて、

箇条書きでいつもの600文字原稿用紙1枚にまとめていきます。

選択科目Ⅲのキーワード学習は、あるテーマに対してじっくり骨子を考えて、自分の言葉で訓練になります。

論文の骨子ってありますよね。あれっていつ考えますか?

試験当日、試験問題を見てゼロから考えるのではなく、事前にじっくり考えた骨子をぱっと出すようなイメージがいいかと思います。

  

キーワード学習で地力をしっかりつけたうえで、

論文の書き方については技術士セミナーや添削で仕上げていけばいいかと思います。

 

既に1月も終わりです。もう始めていないと今年の試験に間に合いません。

半年だけでも環境をグッと変えて、集中して取り組んで下さい。

またこの技術士のススメでみなさんの合格報告が聞けることを楽しみにしています。

 

ながながとしゃべって来ましたが、二次試験勉強、はじめの一歩でした。

何か参考になれば幸いでございます。

 

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